良い物語と悪い物語
東畑: 僕が最初に読んだ森本さんの本は『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―』(新潮社)でした。僕は昔、沖縄でスピリチュアルヒーラーや自己啓発の人たちのフィールドワークをしていたんですが、彼らの背景にはたしかに反知性主義的なものがありました。反知性主義って、悪い意味ではないんです。反知性主義とは、世間が言っていることを鵜呑みにしないで自分の頭で考えることです。略)
森本:ああ、僕も東畑さんの新著を読んで「カウンセリングは宗教や占いみたいな怪しい仕事じゃありません」っていうところで大笑いしました。こちとらそのいちばん怪しいところが商売なんだから。いや占いはやりませんけど。陰謀論で言えば、実はキリスト教の歴史って詐欺師の歴史とぴったり重なるんです。騙すためには、まず信じさせないといけない。信じさせるという意味では、詐欺師も宗教も同じです。僕はコンマン(詐欺師)の話が大好きなのですが、あれは昔からアメリカのキリスト教が活躍の舞台なんです。
もうちょっと言うと、政治も同じです。選挙前の党大会なんて、まさに大伝道集会とそっくり。党員カードとか戸別訪問とかの手法もキリスト教の伝道から採られているんです。最終的に目指すものもほとんど同じです。つまり、参加者がそれぞれ自分の人生の物語に納得できるような世界観を提供できるかどうか。その物語を信じたときに落ち着くということが救済の一部になっているという意味では、宗教も政治も陰謀論と同じ目線です。
略)
カウンセリングを勧めないとき
東畑:キリスト教の回心でも、古い物語を終わらせて新しい物語を始めます。森本さんはそれを支援する立場ですよね。ということは、「こっちのほうがいいよ」と、ある種の物語の押し売りをする場面もあるわけじゃないですか。森本:なるほど、そうですね。
東畑:カウンセラーもそういうところがあるんです。中立のはずなんだけど、どこかでカウンセラーの価値観をユーザーに押し付けることは避けられない。これを「押し付ける」と言うと詐欺師みたいになるけど、「導く」と言うと指導者のニュアンスを帯びてくる。影響を与える仕事ってみんなそうですよね。
ただ、カウンセリングだと、「あなたの場合は、カウンセリングはやらないほうがいいかもしれない」と言うときがあります。誰にでもカウンセリングを勧めるわけではなくて、「今は自分のことを振り返るより、とりあえず現実を頑張って生きてみよう」と言うことがある。カウンセリングには副作用もあるから、やってめちゃくちゃになりそうな場合はやらないという判断をすることがあります。
森本さんはどうですか?「君はやっぱり、キリスト教じゃないほうがいいんじゃないか……」みたいなこともあるのでしょうか。
森本:僕の授業をとって「仏教の信仰が深まりました、本当にありがとうございます」って言ってくれる学生もいたし、イスラム教徒になった学生も一人いました。そういう考えのきっかけを僕の授業が与えたということは、とてもうれしい。つまり、彼ら彼女らは人間がもつ何らかの理念に価値を見出してくれた。それが何教でもいい。
今僕は東京女子大学というキリスト教の大学にいますが、戦前は学生の中から共産主義に共鳴する人も出ています。昔は、きまじめな若者はだいたいキリスト教かマルクス主義かっていう選択だったのです。どちらも理念を掲げますから。それで、治安維持法が施行されたとき、伊藤千代子という学生が共産党員として検挙され、結局24歳で獄死するんです。最近その映画ができて(『わが青春つきるとも』2022年)、僕もはじめて知りました。共産主義は無神論ですから、キリスト教の大学としては正反対の方向なのでしょうが、当時の安井てつ学長は、親身になって何度も獄中の伊藤を訪ねています。
主義や思想は違うけれど、それはそれで僕は尊いことだと思います。自分が信じる理想に自分を捧げて、社会を変えようと思うわけですから。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/e3bef3b2272ec7c4b016bf958d60767f9ee157bd
すべての権威、物質、肉体さえサタンの創作物でありなにも従う必要や恐れる必要はない
でもそのサタンを創造したのも神なんだよ
そいつらが本物のバカ
>反知性主義(はんちせいしゅぎ)とは、知性や知識人、知的活動そのものを軽蔑・敵視する態度や思想で、特に「権力と結びついたエリート(知識人)への反発」を指すことが多く、日本では「学問否定」と誤解されがちですが、本来は「知性主義(エリートの特権化)への抵抗」という側面が強い言葉です。アメリカの歴史家リチャード・ホフスタッターが名付け、知識人階級が権力と結びつき、一般大衆の感覚から乖離することへの批判として使われました。
ケンモ思想そのものだね
ただねえ、AIの要約ってあまり信頼しない方がええよ。少なくとも現段階では
真面目な話、AIってまともな三段論法もできなかったりする。平気で間違った推論出してくる。あれは本当びっくりした
概念の階層性の無頓着な
類似推論で結合された羅列かな
専門書買うお金がないし、読む気力もない。
違うな
嫌儲は知識人であると大衆であるとを問わず
何れの虚偽も叩くものだわ
エリート支配の否定から始まったとしても知性の否定まで傾いて突っ走っちゃってるのはその通りじゃない?
日本でも露悪的な言動を真実の発信だとありがたがる風潮がいよいよ強い
>露悪的な言動を真実の発信だとありがたがる
もうヤケクソなんだと思う。ヤンキーノリに近い。
翻訳が悪いよ翻訳が
普通に聞いたらバカの事だとしか思わんもん
で第一印象から離れたくないと考える人は多い
という文脈で言うとネトウヨは反知性主義じゃない。本来の意味においては。
普通の日本人という定型句に見られる通り
大衆に偽装された権威国家主義
非国民であるとか中道の自称なんかもな
「反知性主義」って語はホフスタッター以前からあるし、その語義はホフスタッターの非常に操作的な定義に尽きるものじゃないよ
ていうか社会科学人文学の議論をしたいならAIを鵜呑みにするなよ。
WIKI、AIだけでなくこの神学者の主張でもある
その神学者は明らかに事実誤認している。OEDのような実用例主義の辞書引けば、ホフスタッター以前から存在した語彙だとすぐ分かる。
あとウィキペディアにも、ホフスタッター以前から存在する語彙だと書いてある。ウィキペディアの記事すら読み通してないだろ。
>この言葉の登場時期について、語源辞典は1904年と掲載している一方[4]、ホフスタッターは1950年代のアメリカ合衆国で登場したと述べており[13]、後にホフスタッターが1963年に『アメリカの反知性主義(英語版)』で示したものが知られていると森本は言う[
知性は上とか下じゃないよ
つまり真の反知性主義とはネトウヨではなく自称リベラルやケンモメンだった……?!
「世論は高市政権にNO!!」
「若者は親パレスチナ・LGBTQ・リベラル支持!カマラハリスが勝つ!!」
………現実は😏
>戦前は学生の中から共産主義に共鳴する人も出ています。昔は、きまじめな若者はだいたいキリスト教かマルクス主義かっていう選択だったのです。どちらも理念を掲げますから
いまはどうなのかな?
だからそんな危険な日本に対し世界は核ミサイルを向けていつでも発射できるように備えてる
ただ統計学の決定理論は反知性主義の牙城として覚えておくといいと思う



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