リベラルが多様性を推進した結果、「無闇にナチスや日帝を否定すべきではない。多様性だ」とれいわ新選組などの右翼団体に入る若者が増加

ナチスの旗持ち街頭演説、ヒトラーに心酔する16歳　SNSは何度も凍結…右翼団体に居場所見つける若者たち（西日本新聞）
https://news.yahoo.co.jp/articles/17be59b255a4bc8b8fe7fbea18a7db70f3b34c41

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「最近の若者は意見が多様にあるべきだと考え、むやみやたらに否定されることを嫌う」。そう指摘するのは、成蹊大教授の野口雅弘（政治理論）。「『ヒトラーは悪だ』という定説に一面的なものを感じ取り、たとえ独裁者でも美談を拾い上げようとする」

こうした傾向は、例えば旧日本軍の侵略行為について「アジアを解放しようとした」といった好意的な解釈に結びつきやすい。

若者の右派への接近はSNSの世界だけではない。右翼団体「時局對策（たいさく）協議會（かい）」（東京）議長の河原博史（54）は言う。「近年は右翼団体に入る若者が多くなり、専用の討論会も開かれている」

では、若者は右傾化しているといえるのか。

天皇にも政治にも興味がない

檀上に10～20代の7人が並ぶ。横浜市で昨年3月、右翼団体が開いた討論会。会場には中学生や高校生もおり、質問が次々と飛んだ。右翼に引かれた理由を聞かれた北九州市出身の坂井毅（26）＝活動名＝は話した。「得なことなんて何一つないのに自分の信条で運動している。尊いことだ」

高校時代に在日韓国・朝鮮人に対する批判動画を見て関心を持った。卒業後は郵便局で働き、偏見は和らいだが、愛国心は高まった。コロナ禍で音楽バンドをやめてゆとりができた頃、X（旧ツイッター）で見かけた講演会をきっかけに、2023年に右翼団体に入会した。今は広島県東広島市で米作りをしながら活動する。天皇を敬愛し、国体論の勉強にいそしむ。

とはいえ「政治にはあまり興味がない」。自民党を嫌悪し、強いて言えば伝統的な保守ではない国民民主党やれいわ新選組の政策の方が評価できる、という。

（後略