名古屋市役所の募金箱に謎の老人が１億５０００万円を寄付「社会のために役立ててほしい」

名古屋市守山区役所内の募金箱に昨年十二月、匿名で一億五千三百五十万円の高額寄付が寄せられた。愛知県共同募金会などが寄付金として受け入れ、県内の各社会福祉協議会などを通じてコロナ禍の生活困窮者らへの緊急支援事業などに活用される。
　県共同募金会によると、寄付金は現金で一回あたり一千万〜三千万円ずつ、区役所内に設置された共同募金の募金箱に複数回に分けて寄せられた。寄付をしたのは高齢者とみられ、募金会の担当者らが本人に意向を確認したところ、氏名や住所は名乗らずに「世の中の役に立ててほしい」と希望したという。
　赤い羽根募金や歳末たすけあい運動を通じて二〇二一年度に寄せられた県内の募金額は九億八千九百万円余（二月二十四日時点）。
　担当者は「個人からの一億円を超える共同募金は、県内はもちろん全国でも聞いたことがない」と説明。今後、困窮者支援に加え、先駆的な福祉事業に取り組む団体などへの支援にも活用する予定という。

https://www.chunichi.co.jp/article/429659

会長「募金したるわ！」