正社員に装った求人の「無期雇用派遣」、マジで社会問題になる…ありがとう自民党

「無期雇用派遣社員」はただの「飼い殺し」だった！…「派遣会社」にとって有期雇用派遣社員よりも「都合が良い」といえる「衝撃の実態」

無期雇用派遣の制度が2015年の労働者派遣法の改正によって開始されてから、およそ10年。厚生省によると、2022年においては派遣社員数が約186万人に対し、無期雇用派遣が約75万人となっているようだ。

一見順調に数が増えているように見えている無期雇用派遣だが、実はそうではない。増加する裏で数々の問題が炙り出されてきている。今回は無期雇用派遣が抱える問題点、その存在に迫る。

無期雇用派遣は派遣社員以上、正社員未満
一般的な派遣社員は短期間の契約更新を繰り返して働き続けることになり、雇用が安定しない。基本的には1ヵ月から3ヵ月、長くとも6ヵ月程度の期間ごとに更新していくが、原則として同じ派遣先で働くのは3年が限度となる。派遣期間終了すれば、次の派遣先を探さなければならない。

それを解決できるのが無期雇用派遣だ。無期雇用派遣は派遣元となる派遣会社との契約期間がない。また、派遣期間が3年という上限の規制対象外にもなる。さらには、派遣先がなくなっても派遣会社との雇用契約は続き、一定の割合で給与も保証されるのが原則である。

こういった背景を理由に、無期雇用派遣は安定しており、正社員のような待遇で働けるといわれることもある。確かに安定している面もあるが、それは一般の派遣社員と比べてであり、むしろ、無期雇用派遣は派遣社員以上正社員未満の立場で飼い殺しにする恐ろしい制度に他ならない。

https://gendai.media/articles/-/123140

なぜなら、派遣社員が同一の派遣先で働けるのは最長3年という上限があるが、それがなくなり5年、10年と長期間派遣社員として働かせて利益を得続けることができる。

派遣会社は正社員になりたいが正社員になるのは難しい人や、待遇や条件にあまり関心のない人を無期雇用派遣として声をかけていくのだ。「無期雇用派遣への誘い」は優秀だからかかるわけではなく、自社の利益のため体よく扱いやすいからかかるということも知っておいたほうがよいだろう

無期雇用派遣といえど有期雇用の派遣と同じ仕組みで、派遣会社は派遣先からマージン（派遣料金）をもらう。そのため、派遣元にとって1人の派遣社員に40万円を払っていたとしても、そこからマージンを引いた金額しか派遣社員の手元には給料が残らない。

マージンも多くもらっている派遣会社が多く、仮に40万円だとしたら20万円をマージンとし、本人には20万円しか給料が支払われないことになる。

一般社団法人日本人材派遣協会が行ったアンケート結果においても60.4%が給与について「変わっていない」と回答。3.3%と少数であるが「給与が下がった」という者も存在している。巷では無期雇用派遣になれば給与が上がる、と言われることもあるがそれは絶対ではないようだ。

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無期雇用派遣はやめろ
@mukihakenyamero
過去私が作成したnoteの引用になりますが、今の就活市場って新卒の約3割が無期雇用派遣に捕まってるんですよ。
そりゃ無知な就活生に対してあれだけ甘い言葉を投げかけ、挙句雇用形態の嘘までつけばこうもなりますわ

まぁ気持ち良くさせるのも必要だけどさ…