京都・知恩院、大みそか「除夜の鐘」参拝を予約制・1人3000円有料化へ🙏

【速報】京都市の知恩院、大みそか「除夜の鐘」参拝を有料化へ　混み合いトラブルも「理解してほしい」

日本三大梵鐘の一つがある京都市東山区の浄土宗総本山・知恩院が、大みそかの除夜の鐘の参拝を有料化することが１日、分かった。予約制で、１人３千円、計２千人を５００人ずつ４組に分けて、入れ替え制で参拝してもらう。

知恩院の大鐘は、直径２・８メートル、高さ３・３メートル、重さ約７０トンで、１６３６年に鋳造された。方広寺（同区）、東大寺（奈良市）の鐘と並んで日本三大梵鐘の一つとされる。大鐘をつるす大鐘楼は重要文化財の指定を受けている。１９２２年には、来日したアメリカの物理学者アインシュタインが大鐘の下に入り、音波が相殺して無音になるのを確認したという。

大みそかには毎年大勢の参拝者が詰めかけているうえに、近年はインバウンド（訪日客）にも人気だという。一方で列に並んでも結局見られない人がいたり、混み合ってトラブルあった。雑踏警備は知恩院の職員や応援の僧侶たち、警備員が担っているが、経費がかさみ、人を確保するのが難しくなっているという。

除夜の鐘を打つことは、煩悩を打ち消し、すがすがしい気持ちで新年を迎えるための大切な仏事だが、これまで通り実施するには限界が来ているといい「文化財を保護し、安心してお参りしていただくために有料化に踏み切ります。理解してほしい」としている。

予約は１２月１日から知恩院ホームページ内のフォームで。１２月８日～３０日は、知恩院三門のそばにある友禅苑の受付でチケットを販売する。いずれも先着順。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1572808