トヨタ自動車、愛知県豊田市に新たな車両工場建設を発表 国内生産を重視

トヨタ自動車は愛知県豊田市に新たに車両工場を建設する方針を発表しました。
国内で車両工場を建設するのは２００９年以来で、アメリカの関税措置の中でも国内生産を重視する姿勢を示した形です。

トヨタ自動車は７日、愛知県豊田市に新たに車両工場を建設するため、土地の取得を決めたと発表しました。

取得するのは、豊田市貞宝町周辺の市の「産業誘致エリア」に指定されている土地です。

新しい工場は、２０３０年代はじめの稼働開始を目指し、生産する車両は今後検討するとしています。

トヨタグループが国内に車両工場を建設するのは、２００９年に当時のグループ会社、セントラル自動車が宮城県大衡村に工場を完成させて以来です。

会社は雇用や技術力の確保のため、国内で年間３００万台を生産する体制を維持する方針を掲げていて、アメリカの関税措置の中でも引き続き国内生産を重視する姿勢を示した形です。

トヨタ自動車の東崇徳経理本部長はオンラインで開いた説明会で「いまの工場は老朽化が進んでいるが、将来に向けて国内で３００万台のものづくり機能を残していこうとしている。どういう体制でやっていくか、まずは手を打っていこうということで発表した」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20250807/3000043115.html