トランプ関税。日本の25%は安かった。”EU・メキシコ8月1日から関税30%” 書簡公表。カナダには35%の関税

アメリカのトランプ大統領は12日、自身のSNSでEU＝ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長宛の書簡を公表し、EUからの輸入品に8月1日から30％の関税を課すと明らかにしました。

また、メキシコのシェインバウム大統領宛の書簡も公表し、メキシコからの輸入品に対しても、8月1日から30％の関税を課すことを明らかにしました。

トランプ大統領 “EU・メキシコ8月1日から関税30％” 書簡公表 | NHK

【NHK】アメリカのトランプ大統領は12日、自身のSNSでEU＝ヨーロッパ連合とメキシコからの輸入品に、8月1日から30％の関税を…

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トランプ米大統領、今度はカナダに35%の関税
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f7a6d40c2e5549808bd74aae233865427302be69

トランプ米大統領は10日、カナダからの輸入品に8月1日から35%の関税をかけると表明した。報復措置を取ればさらに引き上げるとけん制した。
カナダ政府は先月29日、米国との互恵的な包括的貿易取り決め締結に向け、デジタルサービス課税（DST）を撤回すると発表していた。
カナダのカーニー首相とトランプ氏は7月21日までの合意を目指し、貿易交渉を再開することで一致していたきずである。
トランプ氏はカナダが合成麻薬フェンタニルの密輸対策に協力的ではなく、米国産の乳製品などに高関税をかけているなどと批判した。
トランプ政権は3月にフェンタニル対策などを理由に、カナダとメキシコからの輸入品に25%（石油は10%）の追加関税を発動している。カナダとメキシコはフェンタニル関税がかかっているため、相互関税の対象にはなっていない。

トランプ氏が新たに示した35%がフェンタニル関税の引き上げを意味する場合は税率が10%上がることになる。
トランプ氏は、カナダがフェンタニルの密輸対策に「失敗した」と強調したが、具体的に何がどう失敗したというのか。
トランプ氏は、米国の関税に対し報復措置をとったと非難したが、米大手テクノロジー企業を対象とするデジタルサービス課税（DST）は撤回するとカナダは発表していたはず。

今のところカナダ側からの反応はない。

トランプ氏が対ブラジルに続いて具体的な理由もなく、関税引き上げを示唆した理由も良くわからない。
ブラジルについては米国からすれば貿易黒字国のはず。それにもかかわらず、50%の関税を課すのは、「ブラジルはわれわれに対して、全くよい態度をとっていない」ためとしている。
トランプ関税がトランプ氏の気分次第であることがさらに明確となってきた。
日本では石破首相が千葉県船橋市での街頭演説で、トランプ米政権との関税交渉について「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない。守るべきものは守る」と強調した。
その通りなのではあるが、相手が気分次第で数字を作ってくる人物である以上、発言は慎重にする必要もある。
ただし、相手は本気で関税をかけようとしているのか、ブラフで相手の譲歩を誘っているのか。

まさに「政治」の世界の話ではあるが、これが世界経済や金融市場にも大きく影響を与えかねないため、困ったものとなる。