日本橋まで広がる｢グレーター東京駅｣ 再開発は第3段階に – 日本経済新聞
日本の玄関口、東京駅周辺の再開発が新たな段階に入った。三菱地所は6月、駅北側で建設が進み、日本最高層となる高さ385メートルの複合ビル「トーチタワー」（東京・千代田）を公開した。隣接する日本橋では首都高速道路の地下化が4月に本格着工し、2026年に「日本橋1丁目中地区」の再開発も完成する。「グレーター（広域）東京駅」が姿を見せつつある。「東京駅日本橋口の真っ正面で大手町、丸の内、日本橋、八重洲
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC100RY0Q5A710C2000000/
日本橋まで広がる｢グレーター東京駅｣ 再開発は第3段階に
東京
2025年7月11日 2:00 [会員限定記事]
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO6654720010072025000000-2.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1200&h=750&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=3b1dbc9e72f94d5697ae08f0afa7d18f
高さ385メートルの国内最高層ビル「トーチタワー」は東京駅の北側に28年5月に完成する（イメージ）=三菱地所設計提供
日本の玄関口、東京駅周辺の再開発が新たな段階に入った。三菱地所は6月、駅北側で建設が進み、日本最高層となる高さ385メートルの複合ビル「トーチタワー」（東京・千代田）を公開した。隣接する日本橋では首都高速道路の地下化が4月に本格着工し、2026年に「日本橋1丁目中地区」の再開発も完成する。「グレーター（広域）東京駅」が姿を見せつつある。
「東京駅日本橋口の真っ正面で大手町、丸の内、日本橋、八重洲の結節点となる」。三菱地所TOKYO TORCH事業部の上田寛部長は話す。工事は地下約30メートルの最深部に到達。今後は3年かけ地上部分の建設を進め、28年に完成予定だ。
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO6654752010072025000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=850&h=638&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=1ea6bcdb7ff5049ed899d164e033bbd2
トーチタワーの工事は地下約30メートルの最深部に到達した（6月、東京都千代田区）
61階と屋上には展望台を設置し、初年度に300万～400万人の来場を見込む。地下1階から地上6階は丸の内ビルディングや新丸の内ビルディングと同規模の商業施設とするほか、ホールや温浴施設も整備する。
「トーチタワー」に近接する日本橋（同・中央）では首都高の地下化工事と、それに連動した5つの大型再開発が進む。三井不動産と野村不動産が日本橋の目の前に超高層ビルを建設する日本橋1丁目中地区が26年に完成するのを手始めに、30年代半ばにかけて順次完成する予定だ。
日本橋川沿いの幅100メートル、長さ1.2キロメートルに及ぶ親水空間は「日本橋リバーウォーク」と命名した。エリアの一体感を高める仕掛けが親水空間と地下通路だ。
東京建物などが手がける八重洲1丁目北地区が東京駅と地下で直結し、隣の日本橋1丁目1・2番地区と地上デッキと地下道で接続。さらに同地区は地下鉄日本橋駅を介して日本橋1丁目中地区と地下でつながり、中地区と日本橋1丁目東地区もデッキで接続して回遊性を高める。
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO6654728010072025000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=850&h=638&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=4341ea12fef6ec01453994aa16466a46
日本橋を覆っていた首都高の高架は2040年頃に撤去される（イメージ）
一般社団法人日本橋リバーウォークエリアマネジメントの七尾克久業務執行理事は「東京駅から歩いて数分の場所に自然を感じて空と川が一体化するオープンなスペースができる。日本橋や八重洲、常盤橋など駅東側が一体となりどのような価値を生むか、その全体像に期待してほしい」と話す。
明治大学の市川宏雄名誉教授（都市政策）も「高度成長期に破壊された景観を復活し水辺の好環境を生み出すという最近の世界の都市開発の流れに乗っている」という。
東京駅の西側・南側では、大手町・丸の内・有楽町が「大丸有」と称して一体的にオフィス開発やエリアマネジメントが進む。市川氏は「目の前に皇居を持つ世界有数の好環境のビジネスセンター」と評価する。
再開発はテナントの流出が相次ぎ「丸の内の黄昏（たそがれ）」ともいわれた90年代が起点。その後の小泉純一郎政権は規制緩和で再開発を促す「都市再生特別地区」を導入。都も容積率を移転できる制度で後押しした。新丸ビルなど丸の内の複数の高層ビルは東京駅の容積率を活用した。
大型再開発は東側の八重洲側でも進んでいる。10年代半ば以降は八重洲や京橋で都市再生特別地区を活用した高層ビルの計画が相次ぎ、23年には八重洲口の正面に東京ミッドタウン八重洲が全面開業した。20年代半ばから30年代に本格化する北側の常盤橋や日本橋は西側の丸の内、東側の八重洲に続き東京駅周辺開発の第3ステージとなる。
開発を広域で捉える構想は東京駅に限らない。渋谷で100年に1度とされる再開発を手がける東急は渋谷駅の半径2.5キロメートル圏を「グレーター渋谷」と呼ぶ。駅周辺のビル群に原宿や表参道などを含め、広域で集客力を高めようとしている。
発想の背景にはエリア間の競争がある。市川氏は「東京の重心は、羽田空港に近くリニア中央新幹線が開業する品川駅周辺に移るとみていたが、リニア開業が遅れている間に東京駅周辺が引き離した。丸の内だけでは対抗できなかったが、八重洲や日本橋を巻き込んだ」と分析。そのうえで「（JR東日本が計画する）羽田空港アクセス線が開業すれば求心力はいっそう高まる」としている。
（安部大至）
【関連記事】
・三菱地所、国内最高層「トーチタワー」現場を公開 28年5月完成へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1388E0T10C25A6000000/
・日本橋に青空を 首都高地下化が本格着工、10年の難工事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC242SA0U5A420C2000000/
年表に安倍晋三復活がないんだけどどういうこと？
グレーターデーモンしか使わないよな
グレーターロンドンとか聞いた事ねえのか
クレーター？穴かとか誤解される
界隈の飲食店が値上げするまえに食っ得かな
店があって結構面白い
コメント