菅首相「海洋放出に対する福島の風評被害対策、できることは全部やる」福島県知事「具体的には何を？」菅「えっ…」具体策何も言えず

首相、具体策示さず　知事、責任果たすよう要求　処理水処分問題
4/23(金) 9:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1784f593239b7565fc750c40fae1966b43b059

東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出方針決定を受け、
菅義偉首相は二十二日、首相官邸で内堀雅雄知事と会談し、
内堀知事から要望された国内外の理解醸成などについて
「責任と覚悟を持ってしっかり臨んでいく」と述べた。
ただ、具体的な方策は示さなかった。
内堀知事は海洋放出に反対する県民の声や不安を伝えた上で
「首相自身が前面に立って責任を果たすことが重要」と訴えた。

会談は非公開で行われた。
内堀知事は福島第一原発の処理水の処分方針決定に伴う対応として、
関係者への丁寧な説明、国内外への正確な情報発信、万全な風評対策と
将来に向けた事業者支援を徹底するよう菅首相に要望した。

内堀知事によると、菅首相は「福島県としての要望をいずれも重く受け止める」と述べたという。

ただ、理解醸成について「広報活動を積極的に行い、丁寧に説明する」と述べるにとどめ、
具体的な手法には触れなかった。
新たな風評への対策についても「できることは全部やる」と強調したが、
詳細な事業についての言及はなかったという。

内堀知事は処理水の海洋放出の方針決定後、
県民から「海洋放出には反対だ」「タンク保管を継続してほしい」「新たな風評が心配だ」など
反発や不安の声が上がっている点を菅首相に伝えた。

原発事故後の県民の努力が水の泡になってしまうとの懸念が広がっている状況も説明した。
その上で、「（処理水処分は）福島だけでなく日本全体の問題である」とし、
菅首相が責任を果たすよう強く求めた。

■「状況整っていない」　知事認識

会談の終了後に記者団の取材に応じた内堀知事は県内の漁業者が海洋放出について
明確に反対の意思を示している点などを踏まえ、
「（処理水処分について）状況が整っているとわれわれは考えていない」との認識を示した。

内堀知事は処理水処分の問題について、
「廃炉対策の重要な一環であり、政府と東京電力が当事者」と改めて主張した。
「漁業者の理解を得られるよう丁寧に意思疎通を行い、対応するよう訴えていく」と
引き続き、政府と東電の両者に県内での理解醸成に努めるよう求める考えを示した。

処理水を海洋放出する基本方針決定を巡っては、政府の評議会で県漁連の野崎哲会長が
改めて反対の意思を表明するなど、決定の内容や過程を含めて多くの県民から批判が相次いでいる。

早くやめろってこった