ロシア、すでに戦力の４分の１を失う　米国防省

https://www.usnews.com/news/world-report/articles/2022-04-19/russia-has-lost-a-quarter-of-its-combat-effectiveness-in-ukraine-pentagon

国防総省の厳しい評価は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に忠実な軍隊が、ウクライナの新しい、より具体的な目標に集中する中で下されたものである。

国防省の高官は火曜日、ウクライナにおけるロシアの軍事力が75%に低下したと発表した。国防総省が同様に、ウクライナにおけるロシアの戦闘力は85％以下であると評価してから2週間もたたないうちに、この非難めいた主張がなされたのである。

「歩兵、大砲、航空（固定式と回転式の両方）、弾道ミサイル（と巡航ミサイル）など、すべての機能にわたっている。

これらの能力がそれぞれ75％以下になったわけではなく、評価ではロシアの軍事能力を全体として考えていると、この当局者は付け加えた。ウクライナ東部のドンバスとして知られる地域への最新の侵攻に備えるために、ベラルーシやロシア領への撤退を命じた部隊の大隊も含めて。

この評価は、ロシアがウクライナでの限られた資源を新しい戦略へと移行する中で、6つもの戦線を連続して運用するという当初の目標に失敗したことによる。クレムリンは、8年間にわたりロシアに支援された分離主義者の戦場となったドンバスから首都キエフ、そしておそらくさらに西の都市の中心部を同時に掌握するという以前の自らの試みを、部隊の動きを組織化し適切に補給できないという理由で台無しにした。

現在、モスクワの姿勢は劇的に変化している。撤退した部隊が、自国の領土に隣接し、モスクワが奪取を目論むドンバス地方に迫っているのだ。欧米のアナリストは、この新しいアプローチがモスクワにとってより効果的であることを証明するかどうか、まだ結論を出していない。

ロシアの動きと戦闘能力を追跡してきた戦争研究所は、月曜日に発表した分析ノートで、「東部でのロシアの攻勢は、これまでのロシアの攻勢よりも劇的に成功するとは思えないが、ロシア軍はウクライナの防御を消耗させることができるか、限られた利益を得ることができるだろう」と結論づけている。

シンクタンクのアナリストは、ロシアが撤退してドンバスに再展開した部隊は「せいぜい傷ついた他の部隊の兵士で補修され、ロシア軍には新しい作戦に投入できる、以前ウクライナに配置されていなかったまとまった部隊が（あったとしても）ほとんどない」という評価をしている。そして、"悲惨なほど低いロシアの士気と継続的なロジスティクスの課題の頻繁な報告は、ウクライナ東部のロシア部隊の有効な戦闘力は、大隊戦術グループの数で、紙上の強さに比べてほんのわずかであることを示している "と指摘しています。

しかし、ロシアが現在進めている戦略的港湾都市マリウポルの包囲が成功すれば、2014年にモスクワが併合したクリミア半島からドンバス、そしてロシア領への陸橋ができ、ペンタゴンが考える旧ソ連邦に対するプーチン大統領の新しい目標が達成されることになるだろう。ドンバスで成功すれば、激しい戦闘に巻き込まれた軍隊を解放し、他の戦闘地域に移動させることができる。

黒海沿岸の都市マリウポルの鉄鋼施設には、ウクライナの歩兵部隊と避難している女性や子供たちがわずかに残っており、地元勢力の最後の砦と考えられている。

米国はマリウポルの運命はまだ確実ではないと評価し、バイデン政権はロシアによる占領が不可避となるような事態を防ぐために動いている。

先週発表された8億ドルの新たな米軍支援の一環として、米軍の装備品が24時間以内に7便、同地域に着陸し、ウクライナに輸送される予定だと同高官は発表した。先週発表された米国の新たな8億ドルの支援の一部である。キエフの政府が最終的に紛争地域のどこに装備を運ぶか決定する。同高官は、米国の榴弾砲も同様に「非常に、非常に近いうちに」この地域に到着し、米国の訓練生がまだ公表されていない場所でウクライナの相手に使い方を教え始めるだろうと付け加えた。

ロシア軍はまた、決定的なことに、ウクライナの空を支配することに失敗しており、ウクライナのパイロットは長時間の飛行に対して警戒心を持ち続けざるを得ない。